羽うさぎのブログ

毎天 是 好日!

『パソコン教室を始めた話』

#しごとの思い出

新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、
住んでいる市内の各公共施設が原則5月末日まで臨時休館することになり
3月下旬から仕事を休んでいます。
パソコン教室を始めてからこんなことは初めてです。
ゆっくり考える時間ができたので、仕事が今の自分にとってどのようなものなのか?
書きたいと思います。

『パソコン教室を始めた話』

私は、個人でパソコン教室をしています。
はじめたきっかけは、19年前、代理の講師としてという知人からの急な依頼でした。
なので、臨時の2回で終わりだと思っていました。
でも、その講師の方が復帰できない状況になり、
次の年から正式にボランティア講師として活動することになります。

最初の10年間はボランティアとしてパソコンを教えていました。
ボランティアなのだからという軽い気持ちで引き受けたのですが、
考えが甘かったことにすぐ気づくことになります。
まず、ボランティアとしての心構えを学ばなければなりません。
「できる人が、できる事を、できる時に、無理をせずに」がボランティアの基本です。
ここに講師という責任が追加されます。もちろん「間違った事」を教えてはだめです。
事務的続き、初対面の人と会うプレッシャー、生徒さんへの言葉遣い、平等に接すること等々。
しんどいけど、心身ともに鍛えられ、自分自身も元気をもらえる日々を送っていました。

転機を迎えたのは、子ども達の受験が重なった頃。
受験と塾で結構なお金が必要に
ボランティアでは、収入になりません。
ある程度月給がもらえる仕事を探さなければ立ち入っていかなくなりました。
生徒さん達に、我が家の現状を正直に伝えました。
そして大変申し訳なく心苦しいけれど、
教室を閉講するので他の講師へ移籍することをお願いしました。

ここからが大変でした。
全クラスで話し合いがあり、ボランティア団体との交渉があり、
三ヶ月過ぎ、生徒さん達から一つの提案が出ました。
「先生、独立してパソコン教室を個人でしてください。私たちついていきます!」と、
とても嬉しかったです。
一念発起し独立し、今に至ります。
先月、9回目の確定申告も無事済ませました。

長い年月の中でパソコン教室という仕事は、生活の一部になっています。
些細なことで躓いて、なんのために働いているのだろうか?
と疑問がわくことも時にはあります。
仕事を、生活費を得る手段として割り切って働くという考え方もあります。
働き方は、人それぞれあっていいと思います。
ただ、私は、「働くために生きているのではない」とはっきり言えます。

仕事で出会った人とのつながりも、今の私を形成している大切なものです。
人として成長できたこと、人と関わることの大切さ、人を思うことの素晴らしさ
何一つ無駄じゃなかったのだと信じられることが嬉しいです。

私を支えてくれている生徒さん、家族に感謝しています。

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